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■抜け毛が増えてきた…それ、AGAかもしれません
生え際や頭頂部のボリュームが気になり始めたら、AGAの可能性があります。進行性の脱毛症であるAGAは、放っておくと薄毛の範囲が広がり続けることも。
本記事では、AGA進行の仕組みや進行度の目安、M字・O字・U字といったパターン別の特徴を分かりやすくお伝えします。
■AGAはなぜ進行する?薄毛が止まらない仕組み
AGA(男性型脱毛症)は、発症すると自然には止まらない「進行性」の脱毛症です。その背景には、男性ホルモンとヘアサイクルの密接な関係があります。
◎ヘアサイクルの乱れとDHTの影響
髪には「成長期→退行期→休止期」というサイクルがあり、通常の成長期は2〜6年ほど続きます。
しかしAGAでは、テストステロン(男性ホルモン)が頭皮の酵素・5αリダクターゼと結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)へ変換されます。
DHTが毛母細胞に働きかけると、成長期が数ヶ月〜1年程度にまで短縮され、十分に育たないまま抜け落ちる髪が増え、「細く短い毛」ばかりが目立つようになるのです。
◎AGAを放置するとどうなるか
「まだ若いから」と治療をせずにそのまま過ごしていると、毛包(毛を作る組織)は少しずつ縮小していきます。
はじめは髪が細くなる「軟毛化」の段階ですが、進行とともに毛包そのものが機能しにくくなり、やがて新しい髪が生えにくくなる可能性も考えられます。
毛包の縮小が進むほど、選べる治療の幅は狭まる傾向にあるため、「少し気になるかも」と思った段階で早めに対処を検討することが大切です。
■AGAの進行度を知る|ハミルトン・ノーウッド分類の見方
AGAの進行度を客観的に把握する指標として、世界的に用いられているのが「ハミルトン・ノーウッド分類」です。
ステージI〜VIIの7段階で薄毛の範囲を示し、医療機関の診断でも広く活用されています。
◎初期〜中期(ステージI〜III)の特徴
ステージIは、額の生え際がわずかに後退し始める段階で、本人でも気づかないケースがほとんどです。
ステージIIになると、こめかみ上部の後退がやや目立ち始め、鏡を見て違和感を覚える方が増えてきます。
ステージIIIでは生え際のM字がはっきりし、頭頂部のボリューム減少が現れることも。周囲から指摘されることはまだ少ないものの、髪のセットがうまく決まらないなど、日常のなかで変化を実感しやすい時期です。
◎中期〜後期(ステージIV〜VII)の特徴
ステージIVでは、生え際の後退と頭頂部の薄毛がそれぞれ広がり、両方のエリアが接近します。
ステージVになると境界があまりなくなり、ステージVI〜VIIでは側頭部・後頭部を残して広い範囲に脱毛が及ぶ状態に。
進行度が上がるほど毛包へのダメージも蓄積しているため、治療への反応にも時間を要しやすくなる傾向があります。選択肢が広いうちに対処を始めることが、ひとつのポイントとなります。
■M字・O字・U字|AGAの進行パターン別の特徴と見分け方
AGAの進行パターンは、大きく3つに分類できます。
◎M字型:生え際の左右から後退するパターン
額の両サイド、いわゆる「そりこみ」部分から薄毛が進むタイプで、日本人男性に多く見られます。
正面から鏡を見たとき、アルファベットの「M」のように生え際が変化するのが特徴。「おでこが広くなった気がする」「前髪で隠しきれなくなった」そんな変化が初期のサインです。
比較的ご自身でも気づきやすいパターンといえます。
◎O字型:頭頂部から薄くなるパターン
つむじ周辺から円形に薄毛が広がるタイプで、「O」の形に見えることが名前の由来です。
頭頂部は自分の目では確認しづらいため、ご家族や美容師に指摘されて初めて気づく方も少なくありません。スマートフォンで頭頂部を撮影し、定期的にチェックする習慣をつけると変化を見逃しにくくなります。
◎U字型:前頭部全体が後退するパターン
生え際全体が均一に後退し、側頭部と後頭部の髪だけが残る状態です。
正面から見ると「U」の字のように映るのが特徴で、AGAのなかでもかなり進んだ段階に多いパターンです。M字型が長期間進行した結果、U字型へ移行するケースもあるため、M字の兆候を感じた時点で早めに医療機関へ相談するのがおすすめです。
■「まだ大丈夫」と感じていませんか?AGAの進行に関するよくある誤解
「自分はまだ平気」と感じている方ほど、実は注意が必要かもしれません。AGAにまつわるよくある誤解を整理してみましょう。
◎「薄毛は急に進むから今は平気」は本当か
AGAは「ある日突然ごっそり抜ける」タイプの脱毛ではなく、数年単位で少しずつ進んでいきます。変化が緩やかだからこそ、日々の見た目では気づきにくいのが厄介なところ。
「最近少し薄いかも」と感じたときには、すでに中期まで進んでいたというケースも珍しくありません。毎月の写真記録を取るなど、客観的にチェックする工夫をぜひ取り入れてみてください。
◎セルフケアだけでAGAの進行は抑えられるか
市販の育毛シャンプーやサプリメントには、頭皮環境を整える作用が期待できるものもあります。ただし、AGAの根本原因であるDHTの生成を抑える働きは備えていないものがほとんどです。
進行を抑えるためには、医療機関での診断に基づいた治療が選択肢となります。「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、気になった段階で一度ご相談ください。
■よくある質問
Q. AGAは何歳くらいから進行し始めますか?
A.個人差はありますが、早い方では20代から進行が始まるケースもあります。30代以降に自覚する方が多い傾向ではあるものの、年齢だけで判断するのは難しいため、気になる変化があれば医療機関への相談を検討しましょう。
Q. M字型とO字型が同時に進行することはありますか?
A.はい、あります。生え際と頭頂部の両方から同時に薄毛が進むケースも珍しくなく、さらに進行すると両方の範囲がつながることもあります。
Q. AGA治療は保険適用になりますか?
A.当院では、AGAの治療は自由診療(保険適用外)です。費用面が気になる場合は、当院のホームページをご確認ください。
Q. 女性のAGAの治療も受け付けていますか?
A.恐れ入りますが、当院では男性の診療のみ行っています。
